一般的にロフトベッドとは、寝台位置を床面から高く設定し、下部に利用可能な空間を確保する構造の総称です。
下部空間は収納家具・デスク・家電類の設置スペースとして活用でき、限られた居住面積でも機能的なレイアウトが可能になります。
ロフトベッドを選ばれる主な理由・メリットとしては、
- 室内の収納量不足への対応
- 生活動線を妨げない作業スペースの確保
- 子ども部屋でのプレイスペース確保
- 寝台を高い位置に配置できることでレイアウトの自由度が広がる
といった点が挙げられます。
■もっともっと収納を増やしたい方に上下空間を収納に活用したロフトベッド構造
今回の構造は、外観は二段ベッドに近い形状ですが、目的は「二人で寝ること」ではなく、上下の空間を効率よく収納に転用することにあります。
上部フレームは天井までの高さを利用した突っ張り式とし、揺れを抑えて構造を安定させています。
寝るスペースは必ず確保しつつ、日常的に上り下りしやすい高さに設定。
高さを過度に上げないことで圧迫感を軽減し、普段の動作負担を抑える設計としています。
収納の使い分けとしては、
- 重い物は下段へ
- 軽い布団類や季節物は上段へ
と、上下で用途を整理しやすい構成です。
位置づけとしては、「寝るためのロフト」というより、押し入れを縦方向に再構成した棚構造と捉えていただくと分かりやすいかと思います。
※ロフトベッド下部での就寝は、床面近くのホコリの影響を受けやすいため、アレルギー体質の方には推奨していません。
■収納量を増やすための「縦方向の空間設計」
ロフトベッドを収納として利用する最大のメリットは、お部屋の床面積を変えずに収納量を増やせる点にあります。
設置にあたっては、天井高や梁位置に合わせて全体高さを調整します。
寝台高さは、寝具を置いた状態で使いやすいよう、一般的には約60~90cmの範囲で設定します。
下部の収納スペースは、収納予定物のサイズに合わせて高さ・奥行・幅を決めることで、無駄のない活用が可能です。
また、通気性と強度のバランスを考慮しながら、縦方向の空間を最大限に活かす設計としています。
今回の仕様は、
「高すぎるロフトは避けたいが、収納量はしっかり確保したい」
というご要望に応じて、寝る高さを抑えつつ収納容量を増やした構造です。
■ロフトベッド収納をご検討の方へ
ロフトベッドを設置する際は、まず下記の内容をご確認ください
- 設置場所の寸法:幅・長さ・天井高、梁(はり)の有無と位置
- ロフトベッド本体のご希望サイズ:幅・長さ・寝台の高さ(下部収納スペースの高さ)
- 使用予定の寝具サイズ:幅・長さ・厚み
- ご希望の仕様:柵の有無や高さ、はしご・階段の選択
- 上段仕様の希望:すのこタイプ、隙間のないフローリングタイプなど
ロフトベッドは、単に「上で寝るベッド」という使い方だけでなく、
大容量の収納棚として活用する家具としても機能します。
当社では、用途に応じたカスタム製作に対応しており、
天井高・収納予定物・生活動線などに合わせて、適切な高さ・強度・レイアウトをご提案いたします。
■二段ベッドとの違いは
ロフトベッド収納は構造の特性上、二段ベッドとは異なる点があります。
- 将来的に上下を分けて個々のベッドとして使用できない構造
- ヘッドボード・フットボードの仕様が二段ベッドとは異なる
- 上段の空間(高さ)が二段ベッドより低めになる場合がある
収納中心の使い方や、限られた空間を有効に活用したい方に適した仕様となっています。





この記事を書いたのは ヒノキ・ワークス前 智美 です
福祉環境コーディネーター2級。小さい頃より家具店で育ち、木製品を見るのが好きです。 お客様の要望に沿ったご提案が出来ればと思っております。


