ひのきについて
About Hinoki
日本人の歴史を共に歩んできた木『ひのき』は、日本人に好まれる木
マイスター・マトバのひのき(檜)は、国産のみ岐阜県の東濃ひのきを主として使っています。
ひのきの板の温もりとひのきの香りは、気持ちを優しく落ち着かせてくれるます。
ひのき家具は、長く使うと色合いとつやが出て、とてもいい表情になり、キズが味わいをつくってくれます。
マイスター・マトバが愛してやまない「ひのき」について詳しくご紹介します。
日本人とひのき
古くは伊勢神宮、法隆寺にも使われる木
ひのきは、日本と台湾の一部のみに生息していた日本固有の木です。
そのため、日本人にとってはとても相性のよい木と言えます。
日本では古くから法隆寺や伊勢神宮などで神聖な木として神社仏閣に使われてきました。
住宅の柱材として日本人になじみやすい木材です。
檜舞台といわれうように、床材にも活用されています。お寺の床によく使われています。
基本無塗装でも使うことができる、人に優しい木です。

マイスター・マトバがひのき家具を作り始めたきっかけ
マイスター・マトバが家具の小売を営んでいた頃、当時は家具の製品、形だけにこだわり販売をしていましたが、お客様から家具に対する様々なお悩みを聞いたり、シックハウスという言葉を耳にするようになり、国産の安心して使える木材での家具つくりをしたいと考えはじめました。
丁度その頃、二代目社長が岐阜県へドライブの途中で出合ったひのき材に家具材料としての可能性を感じ、ひのき家具をつくり始めたのが、ひのき家具制作の始まりです。
マイスター・マトバの家具は、赤ちゃんの時から安心して使うことのできる健康家具=ひのき家具なのです。
檜の強度について
しなりのある木。だから強い。
ひのきはしなりがあり、折れにくい性質があるため、何百年と長持ちする強い木です。
地震などの際は適度に揺れ、折れることなく倒壊を防ぎ、地震にも強いと言われています
ひのきの耐久性については、ひのきは切ってから200年まで強くなり続けると言われています。200年からはゆっくりと強度が弱まっていきますが、1000年程経つと、ようやく切った時の強さに戻ると言われています。
また、ひのきは乾燥性が良く狂いが少ないため、建築材としても使われてきました。
材質は柔らかく軽いものの、強度と耐朽性が高い優良材のため、柱や土台に使われます。
住宅の柱に檜柱をつかっていると「すごい家!」と昔の人は思ったそうです。
スギやエゾマツ、ヒバより ヒノキはハイレベルなものとして貴重に扱われてきました。
日本のひのきは森や山林、地球を守るために、計画をたてて育てられています。
伐採も計画的に行われているため森林保護、環境保護の面でも有益です。
ひのきの香りのすごい効果!
ひのきの香がもたらす効果が、ひのきにこだわる理由です。
新築の家に入り、ひのきの香りがするのは、とても気持ちがいいですよね。木にたずさわってきた 私たちにとって ひのきの香りは大好きな香りです。
ひのきの香がもたらす効果、私たちの目に見えない効果が、ひのきにこだわる理由です。
ひのきの香りは気持ちを落ち着かせ、入浴剤にも使われるほど安らぐ香りです。
ひのきは、とても強い香気を放つのが特徴です。
木の香り成分『フィトンチッド』が、ストレス解消・疲労回復・消臭・防ダニなどの働きをしてくれます。

■ストレス軽減効果
ひのきの香りはひのき独特の精油成分が身を守るために出す香りです。
人間に快感を与え精神を落ち着かせ、血液循環の促進による疲労回復など鎮静作用があります。
例)ひのきの入浴剤
ある研究結果で、ひのきの木肌に触れた場合、接触前より血圧が3%ほど低下する実験結果があります。その実験では、ガラスへの接触の場合は1%ほど高くなる結果となり、ひのきは触れただけでも人にやさしい効果をもたらしてくれることが分かります。
■防音・調湿機能
人が快適に過ごせる環境を作る
■抗菌・防虫効果
■水に強い
抗菌・防虫効果に優れ、水にも強いためお風呂やまな板にも使われます。
高級料理店で鮮魚の下に、ひのきの葉が敷かれているのはカビや細菌の繁殖を抑え、また酸化を防止して腐敗から食品を守る作用があるからです。
■消臭・脱臭効果
ひのきは嫌な匂いを消してくれます。
マイスター・マトバのスタッフは、犬や猫などのペットの匂いが気になると、かんな屑をまいて臭いを消しています。
■殺ダニ作用
ヒノキの香には強い殺ダニ作用があります。
防臭効果とリフレッシュ効果『フィトンチッド』
フィトンチッドとは、樹木の発散する自己防衛等の秘策のようなもので、動植物の死骸などによる悪臭もこのフィトンチッドで消臭、脱臭されます。
フィトンチッドにはリフレッシュ効果、抗菌・防虫効果もあります。
出来たてひのき家具の芳醇な香りにびっくりする人も!
商品の梱包と開けると広がる天然ひのきの香りに、ひのきの香りを知らない人から、驚いて電話がかかってくることがあります。
商品の香りは、接着剤などの匂いではなく天然ひのき特有の香りです。
香りが気になる場合は、日陰の風通しの良い場所に数日置いていただければ香りは弱くなります。
マイスター・マトバが使用する東濃ひのきについて

ひのきは、産地によってさまざまな名称がついており、特徴が異なります。
ひのきの中でも、当店で使用しているひのきは、最高級の建築材として使われている『東濃ひのき』です。
東濃ひのきの産地は岐阜で寒暖の差が激しく、しかも養分の少ないヤセ地という厳しい環境で育つため、他の土地のひのきと比べ何倍もの歳月をかけて成長します。
その悪条件がひのきの中でも、最高級とうたわれる東濃檜を生み出します。
年輪幅が狭く均整がとれ、強度に優れており、加工性がよく、耐水性があります。
木肌が淡いピンク色で、色も艶も類がありません。香りも高く使い込むほどに味わいが深まります。

さらにヒノキについて詳しく
ヒノキの等級
ヒノキは、強度と状態で等級があります。
強度では、一等・二等・三等といった等級があります。
状態では、役(やく)無節・上小節・小節・特一等・二等といった等級があります。
マイスター・マトバでは、強度とヒノキの状態で材料を選びます。
• 無節・・最高級で節の一切無いものです。現在入手が困難です
•特選上小節・・・エンピツの芯程の大きさの節が2mに1個ぐらいある感じです。
•◎上小節(小節)・・小指の先で隠れるくらい、ごく小さな節がある。直径約10㎜以下程の節が1m間隔に一個ぐらいずつ点在しています
•◎小節・・直径約25㎜以下程の節が1m間隔に一個ぐらいずつ点在しています。
•◎特一等・・・若干節(死節含む)があるけれど、良質なもの。
•◎一等(生節化粧用一等)・・・・構造的に問題のない程度の死節や虫食い穴がある。大小の節がたくさんあり、強度的に全く問題無い程度の若干の死節も混入しています。死節等は節埋め加工してます。(特にスノコ等につかっています。)
上記等級が四面、それぞれでの指定となります。
当社上記の◎の材料をつかっております。
当社では、例えば机家具でフシなしの場合、上小節(小節)を使用しております。
ヒノキの節について

木材には枝の部分が節となって現れます。
節には生き節と死に節があります。
生き節は穴が空きませんが、死に節は周りの黒くなった部分から抜け落ちてしまいます。
生き節か死に節かは職人の目でしっかりと判断いたします。
写真の上の節は死に節、下の節は生き節です。
死に節は状態によっては、きちんと埋めて使う場合もあります。
ヒノキの色の変化について
ヒノキは、時間が経つにつれて色が変わってきます。
最初は白っぽく薄くピンクがかった色ですが、次第に飴色に変わってきます。
ヒノキの木は、一本一本性格が異なり、育った環境によっても違ってきます、初めの削りたての色も違ってきます。
そのため、どれくらいの年数で色が変わるか、その時々によって異なってきます。
ひのき家具の魅力は、その風合いの変化でもあります。
ヒノキの「ヤニ」について
ひのき製品はヤニ(脂)が出てくることがあります。
これは天然木を使用した商品の証であり、木本来の良さであり、木が健康な証拠といわれています。
一見汚れのように見えるヤニこそが雑菌の繁殖をおさえる抗菌力、防腐性を高めるものなのです。
ヤニは皮膜をつくり製品を長持ちさせると同時に自然な艶を出す効果がありるため、自然の素材の良さを生かすべく「無塗装」と「自然塗装」にこだわり、塗膜を作らない木自体のよさを引き出す製品つくりを心がけております。
余分なヤニが出た場合は、紙やすり等で軽くすり落とし、メタノール又はアルコール等でヤニをふき取ってください。
(※自然塗装の商品はアルコールを使用すると色が落ちます。目立たないところで試してから行なってください。)
当社はヒノキを直接仕入れしております。
マイスター・マトバでは、産地へ直接材料を仕入に行くことによって、無駄なコストを省き、適性価格で皆様に商品をご提供しています。
